公演情報

17 NODA・MAP第21回公演
足跡姫~時代錯誤冬幽霊~
2017/01/18 ~ 2017/03/12
16 NODA・MAP第20回公演
逆鱗
2016/01/29 ~ 2016/04/04
15 NODA・MAP第19回公演
エッグ
2015/02/03 ~ 2015/04/19
13 NODA・MAP第18回公演
MIWA
2013/10/04 ~ 2013/12/08
12 NODA・MAP第17回公演
エッグ 
2012/09/05 ~ 2012/10/28
12 NODA・MAP番外公演
THE BEE Japanese Version
2012/04/25 ~ 2012/06/24
12
THE BEE English Version
2012/01/05 ~ 2012/03/11
11 NODA・MAP 第16回公演
南へ
2011/02/10 ~ 2011/03/31
10 番外公演
表に出ろいっ!
2010/09/05 ~ 2010/09/28
10 NODA・MAP 第15回公演
ザ・キャラクター
2010/06/20 ~ 2010/08/08
09
ザ・ダイバー
2009/08/20 ~ 2009/09/20
09 NODA・MAP第14回公演
パイパー
2009/01/04 ~ 2009/02/28
08
THE DIVER
2008/09/26 ~ 2008/10/13
07 NODA・MAP第13回公演
キル
2007/12/07 ~ 2008/01/31
NODA・MAP番外公演
2007 THE BEE ロンドンバージョン
2007/07/12 ~ 2007/07/29
NODA・MAP番外公演
2007 THE BEE 日本バージョン
2007/06/22 ~ 2007/07/09
06 NODA・MAP第12回公演
ロープ
2006/12/05 ~ 2007/01/31
NODA・MAP 番外公演
2006 英国公演 THE BEE
2006/06/21 ~ 2006/07/15
05 NODA・MAP第11回公演
贋作 罪と罰
2005/12/06 ~ 2006/02/18
04 NODA・MAP第10回公演
走れメルス
2004/12/03 ~ 2005/01/30
03 NODA・MAP第9回公演
オイル
2003/04/11 ~ 2003/06/15
03 NODA・MAP 英国公演
RED DEMON
2003/01/31 ~ 2003/02/22
01 NODA・MAP スペシャルステージ
2001人芝居
2001/02/03 ~ 2001/02/28
00 NODA・MAP番外公演 第4弾
農業少女
2000/10/20 ~ 2000/11/08
00 NODA・MAP第八回公演
カノン
2000/04/01 ~ 2000/05/28
99 NODA・MAP第七回公演
パンドラの鐘
1999/11/06 ~ 1999/12/26
99 NODA・MAP第六回公演
半神
1999/04/02 ~ 1999/05/16
98 NODA・MAP番外公演
Right Eye
1998/12/03 ~ 1999/01/24
98 NODA・MAP第五回公演
ローリング・ストーン
1998/04/04 ~ 1998/05/13
97 NODA・MAP第四回公演
キ ル
1997/07/03 ~ 1997/08/31
96 NODA・MAP番外公演
赤鬼
1996/10/12 ~ 1996/11/10
96 NODA・MAP第三回公演
TABOO
1996/04/04 ~ 1996/05/26
95 NODA・MAP番外公演
橋爪功VS野田秀樹 二人芝居「し」
1995/12/01 ~ 1995/12/26
95 NODA・MAP第二回公演
贋作 罪と罰
1995/04/01 ~ 1995/06/11
94 NODA・MAP第一回公演
キ ル
1994/01/07 ~ 1994/03/13

贋作 罪と罰

贋作 罪と罰
1995年発表の野田版サスペンスが、絶妙のキャスティングとともに待望の復活!ロシアの文豪ドストエフスキーの名作「罪と罰」が、幕末の日本を舞台に、大胆不敵な<野田ワールド>へと変貌する。
1995年春。この作品は、NODA・MAP第2回公演として、その初演の幕を上げました。
野田秀樹は、前年に、英国留学から帰国。その復帰作として、NODA・MAP初の作品「キル」を発表。
劇場空間に、自由自在な発想で、圧倒的なダイナミズムと情感溢れる世界を創出し、大きな賞賛を受けました。当然、演劇ファンや演劇界は、この才人が、第2弾に何を仕掛けてくるのか、大きな期待で彼を注視。そんな中で、彼が次回作として選んだ題材が、ロシアの文豪ドストエフスキーの名作「罪と罰」の戯曲化だったのです。
野田秀樹は、常々、ドストエフスキーが描くこの長編小説を、<追い詰める側と追い詰められる犯人側との"刑事コロンボ"的な一級のサスペンス劇>ととらえていました。
まず、彼は、この「人間の贖罪」という深遠なテーマに帰結する名作の時代設定を、原作の帝政ロシアから「罪と罰」執筆と同時代の江戸末期へ移行。主人公を、ロシアの貧しい大学生から、幕末の江戸開成所に学ぶ女塾生に置き換えました。そして、原作がもつサスペンス的な要素に、かつて、"理想"というものを追い求めて生きた者たちの姿を二重写しにし、野田流の大胆不敵なアプローチで、<宗教のない"日本"という国に生きる日本人の姿>を描き出そうとしました。
しかし、初演の1995年春。日本は、甚大な被害にみまわれた阪神・淡路大震災と、一連のオウム真理教事件の渦中にあり、我々日本人の心も激しく揺らいでいました。
そんな世情の中、『超人には、人類のために既成の道徳法律を踏み越える権利がある・・・・』という原作の主人公・ラスコーリニコフの倫理を転生させ、幕末の日本で、その思想を実行に移してしまう女主人公・三条 英(さんじょう はなぶさ)の姿に、当時の観客たちは、現実の世相や陰惨な事件とのリアルなシンクロニシティを見出し、大きな戦慄を覚えたのです。
それに加えて、野田が創り出す、スリリングな劇構造の醍醐味と、終幕に訪れるカタルシスの凄絶な美しさゆえに、この作品は、その後に続く一連のNODA・MAP作品群の中でも、孤高の輝きを放つ存在として見なされてきたのでした。
そして、初演から10年の時を経た2005年の今日。
遂に、私どもNODA・MAPは、この珠玉の作品に、新たに向き合う決断をいたしました!
現代演劇界の若き中心人物・松 たか子 を始めとする傑出した才能たちが、この作品をもって、NODA・MAP=野田秀樹を新たなステージへと導く、と確信したからなのです。
出演は、イラク戦争勃発時に発表された問題作「オイル」での、あの凄惨な叫びが、今も心に切なく響く松 たか子が、2作目の野田作品に挑む他、野田を刺激して止まないメンバーが勢揃いしました。
まず、前作第10回公演「走れメルス」からの連投で、野田作品6作目の出演・古田 新太、番外公演「赤鬼」出演から約10年ぶりの野田作品となる 段田 安則、舞台・映像の両世界で、唯一無比の存在感を示す 宇梶 剛士 という3名のツワモノ男優陣が<松=三条 英>とガッチリと対峙。
そして、10代少女の間でカリスマ的存在として人気を集めている美 波 が、オーディションを経て本作で本格的に舞台に進出します。
また、脚本・演出・俳優とマルチに活躍、「ジョビジョバ」解散後初の舞台出演が注目される マギー、「劇団☆新感線」の音楽面での懐刀であり、野田作品にも縁が深い右近 健一、「走れメルス」に続いての出演となるサモ・アリナンズ主宰者・小松 和重、外部プロデュース公演でも精力的な活躍が目立つナイロン100℃の村岡 希美、「猫のホテル」創設メンバーで看板役者として人気が高い中村 まこと、「オイル」以来の野田作品出演となる注目の若手・進藤 健太郎 という贅沢な布陣です。本来この作品がもつ、「ヒューマニズム」、「ロマンティシズム」、「サスペンス」、「ダイナミズム」という高いエンタテインメント要素を、より明確に際立たせるキャスティングが実現しました。
野田演出の下で、彼らひとりひとりがどんな姿に変容し、新しい魅力を見せてくれるのか、または、虎視眈々とどんなワザを仕掛け、野田演出に勝負を挑んでくるのか……、この顔ぶれも、とてもスリリングな期待感に満ちています。
また、今回、NODA・MAP本公演では初めて、客席構造を大幅に変え、舞台を客席の中心に設置。
舞台上と観客の心理を、より密接に結びつける臨場感溢れる舞台構造にも、注目必至です。
初演から10年の時を経て、新たに野田秀樹がこの作品にこめるメッセージを、是非、劇場空間でお確かめください!
NODA・MAP第11回公演「贋作・罪と罰」に、ご期待ください!
◆ものがたり◆
江戸開成所の女塾生・三条 英(さんじょう はなぶさ) には、ある確固たる思想があった。
『人間はすべて凡人と非凡人との二つの範疇に分かたれ、
非凡人はその行動によって歴史に新しい時代をもたらす。
そして、それによって人類の幸福に貢献するのだから、
既成の道徳法律を踏み越える権利がある。』
その思想に突き動かされ、英はかねてよりの計画通り、金貸しの老婆殺害を実行に移してしまうが、
偶然そこに居合わせた老婆の妹までも手にかけてしまう。
この予定外の殺人が、英の思想を揺さぶり、心に重い石を抱かせてしまう。
殺人事件の担当捜査官・都 司之助(みやこ つかさのすけ)は、事件の確信犯的な性質を見抜き、次第に
英に対して疑惑の目を向け始めた。
それに気づいた英は、都の仕掛ける執拗な心理戦を懸命にしのごうとする。
一方、英の親友・才谷 梅太郎(さいたに うめたろう) は、罪の意識に苛まれ苦しむ英の異変に気づき、その身を案ずるが、才谷もまた、同時代の、より大きな歴史的事件の渦中にいたのだった。
1867年夏。
時あたかも尊王倒幕の機運高まる幕末の真っ只中、「ええじゃないか」踊りが江戸市中を埋め尽くす。
新しい時代を目前に、無血革命を目指す、坂本竜馬。
竜馬の密通を疑い、武装蜂起を煽る志士たち。
そして、彼らの背後では、ニヒリスト溜水 石右衛門(たまりみず いしえもん) が暗躍する。
果たして、目的は手段を浄化するのか?!
永遠の命題が甦る革命前夜、
ついに三条 英が心のうちを語り始める・・・・・!