英国王立演劇アカデミー(RADA)で学んだあと、「COMMON STOCK」や「テアトル・ド・コンプリシテ」などのカンパニーに参加。独特の身体表現による演技に定評があり、1991年にはコンプリシテ『貴婦人故郷に帰る』(デュレンマット作)の主演で、イギリスでもっとも権威ある演劇賞、ローレンス・オリヴィエ賞(最優秀女優賞)を受賞。その後も『リア王』『リチャード三世』タイトルロールからフィジカルシアターまで幅広いキャリアを重ねるほか、演出家としても活躍。2011年にはピーター・ブルック演出『フラグメンツ』のワールド・ツアーに参加している。野田秀樹『THE BEE』(2006、2007年)『THE DIVER』(2008年)出演で、日本でも高い評価を得ている。
「リージェンツ・パーク・オープン・エア・シアター」の『夏の夜の夢』でデビューした翌年、『十二夜』では海外ツアーに参加。その後も英国立劇場をはじめ、英国内の一流劇場でキャリアを積む。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー『オセロー』(キャサリン・ハンター演出)では、グラシアーノ役で出演、その他テレビや映画といった映像作品にも出演している。『THE BEE』(2006、2007年)『THE DIVER』(2008年)に出演し、野田秀樹からの信頼も厚い。
ジャック・ルコック国際演劇学校で学び、1983年ロンドンで「テアトル・ド・コンプリシテ」設立に参加。以来、25年以上にわたり、コンプリシテで活動を続け、フィジカル・シアターの第一人者として知られる。ほかにも英国国立劇場やグローブ座をはじめ、数々の劇場に出演、近年ではキャサリン・ハンターとの共同作業や、ピーター・ブルック演出『フラグメンツ』に出演するなど、ますます充実したキャリアを重ねるほか、演出家としても活動している。野田作品へは1996年の英語版『赤鬼(RED DEMON)』に「とんび」役で出演。
1976年に「夢の遊眠社」を結成。数々の話題作を上演し、演劇界に大きな影響を与える。'92年に劇団を解散後、イギリスに留学。帰国後の'93年にNODA・MAPを設立し、『キル』『パンドラの鐘』『THE BEE』など、次々と話題作を発表。海外の演劇人との創作活動にも精力的に取り組んでいる。2009年10月、演劇分野において日英の交流を発展させた功績を認められ、大英帝国勲章(OBE)を受章。'10年朝日賞受賞。‘12年第3回早稲田大学坪内逍遙大賞受賞。