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ワールドツアーレポート Vol.3
いよいよ「THE BEE」世界へ旅立つ!ニューヨーク初日に向けた稽古の様子をロンドンからお届けします。

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2011年12月25日(日)

先週から、稽古場をClapham(クラッパム。中心部より少し南の方)というところに移し、ニューヨーク、ロンドン公演出演のクライブ・メンダスさんも加わって稽古をしています。クリスマス休暇をはさみ、ニューヨークへ発つ前日まで、ここでの稽古が続きます。Claphamは、近くに公園やカフェ、小さなレストラン等があって、雰囲気の良い街で、出演者、スタッフともにランチタイム等楽しんでます。また、稽古場は地下なのですが、窓があって昼間は明るく、1日中稽古場にいる私たちにとってはこの環境はうれしいものです。近くにお気に入りのカフェも出来ました。本当に美味しくて、昼は行列ができていますが、ほとんどの出演者・スタッフが、ほぼ毎日、ランチはここでサンドイッチかサラダを買って食べています。

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クラッパムの街 カフェ

そして何より、この稽古場は「THE BEE」の最初のワークショップを行った場所で、ここでショーケースをやり、2006年の上演が決まった、まさに「THE BEE」が始まった場所なのだそうです。最初のワークショップから参加しているキャサリンさん、グリンさん、そしてもちろん野田さんも、感慨深いようでした。
さて、稽古の方は順調に進行しています。初参加のクライブさんは役の数も多く、レポーター→百百山警部→シェフ→……という役の入れ替わり、そして小道具、動き、と覚えることが多く大変でしたが、今では動かないとかえってせりふが出てこないくらいです。音響セットも運び込まれ、稽古は音響効果付きになりましたし、衣裳も徐々に運びこまれ、野田さん用のかつらも届きました。今回は、ワールドツアーということで、衣裳と一部の小道具も私たちと一緒に旅します。巨大なスーツケース、なんと4つ分です!小道具のうち、机や椅子は大きくて運べないので、稽古場で使用しているものはロンドン公演用。ニューヨークにはすでに船で輸送済みです。東京公演にはニューヨーク公演で使うものを輸送するので、全部で3セット用意しています。70年代の日本が舞台ですから、時代にあうものが必要ですが、ロンドンで探すのは大変で、舞台監督チームもなかなか苦労しています。先日も、銅の急須を探していて、オークションサイトで見つけ、届いたものを見たら……大きさがやかんサイズであえなく却下されていました。

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小道具のメガネ スーツケース

ここで、また余談を1つ。ロンドンのクリスマスは日本と違って、家族で過ごすもののようで、稽古場も24日から3日間、お休みになりました。その理由の一つが、クリスマスの日(25日)は、電車が動いていないのです。本当に、駅にはシャッターと鍵。バスも動いていませんし、ほとんどのお店は閉まっていました。26日も祝日で、同じような状態のようです。

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地下鉄の駅  

カンパニーは27日から稽古再開、29日まで稽古をして、30日にはとうとうニューヨークへ旅立ちます!!

ワールドツアーレポート Vol.2
いよいよ「THE BEE」世界へ旅立つ!ニューヨーク初日に向けた稽古の様子をロンドンからお届けします。

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2011年12月20日(火)

ロンドンでは、ただ今稽古の真っ最中。今回のワールドツアーでは、百百山警部の役がダブルキャストになっています。一人は、クライブ・メンダスさん。ニューヨーク公演とロンドン公演に出演します。もう一人は、マルチェロ・マーニさんで、香港公演、東京公演に出演します。
先週は、クライブさんが、日本でも有名なサイモン・マクバーニーさんが主宰する「コンプリシテ」のツアーでルクセンブルクに滞在していたため、マルチェロさんのせりふと動きを中心に稽古をしました。(ちなみに、マルチェロさんは、コンプリシテ創立メンバーの1人です)
キャサリン・ハンターさん、マルチェロさんは、ニューヨークでの公演(ピーター・ブルック演出「Fragments」)から帰国したばかり。まさに、世界で活躍する役者さんが「THE BEE」English Versionのツアーに参加しているのです。
「THE BEE」の日本公演(2007年)から4年経っていますが、キャサリンさん、グリン・プリチャードさんは、ほとんどの動きを覚えていて、驚かされます。
百百山警部役のダブルキャストに加えて、香港公演では、Japanese Versionの舞台美術を使った上演になります。そう、ワールドツアー中、何と3パターンの上演があることになるのです。クライブさん出演のニューヨーク、ロンドン公演、マルチェロさん出演の東京公演、そして、マルチェロさん出演でJapanese Versionの舞台美術を使った香港公演です。(スタッフの間では、香港公演のパターンを「Paper(紙)バージョン」と呼んでいます) 特にマルチェロさんは初参加で、しかも2つのバージョンの稽古をすることになるので、大変です!
English Version東京公演はもちろんですが、海外でしか見られない他の2つのパターンもぜひご覧いただきたいです。
最後に1つ余談を。今回の舞台監督助手のレベッカ・ジェームスさん、実は、「ビー(Bea)」という愛称なのだそうです!本人も、「だから私が選ばれたんだと思う」と笑っていて、みんなで盛り上がりました。
今週は稽古場が変わり、クライブさんも参加して稽古しています。クリスマスまでお休みなしで、頑張ります。

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稽古場外観 ケータリング。やはり、みなさん紅茶の方を好むようです。


ワールドツアーレポート Vol.1
いよいよ「THE BEE」世界へ旅立つ!ニューヨーク初日に向けた稽古の様子をロンドンからお届けします。

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2011年12月13日(火)

いよいよ、明日12月14日から、「THE BEE」English versionの稽古が始まります。今回も、野田さん以外のキャスト、スタッフは、英国在住の方々ばかりということで、稽古はロンドンで。皆さんのスケジュールの関係や、クリスマスをはさむこともあって、短い稽古期間で集中しての稽古になります。不定期になりますが、ロンドンでの稽古の様子を、レポートしていきたいと思います!今日はまず、明日からの稽古に備えて、舞台監督のニック・ヒルさん、舞台監督助手のレベッカ・ジェームスさんと一緒に、稽古場の準備を行いました。場所は、National Youth Theatreというところで、普段はユース(若者)が使っている場所だそうです。ここで、14日~17日の4日間、稽古をします。ちょうど、野田さんが『RED DEMON(赤鬼)』を上演したYoung Vic Theatreもこの稽古場を使っていて、休憩場所のグリーン・ルームは、Young Vicの方々と共有になるそうで、賑やかになりそうです。

ほんの少しですが、稽古場の様子を。

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テープで、ドアや窓の場所が決められました。明日からは、野田さんはもちろん、キャストのみなさんが合流します。
どんな稽古になるのか・・・ 楽しみです!

Hideki Noda Interview

野田秀樹 ENGLISH Versionを語る。2011.12.13



ENGLISH Version Trailer
ENGLISH Versionのトレーラーがご覧になれます。2011.11.22

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